薄い皮をめくる

洋楽、ジャズ、渋谷系、アニソンを好んで聴く学生の音楽レビューや日常を綴るブログ。

vertical infinity / T.M.Revolution

ここ数日は台風一過の影響で不安定な全国的に天候が続いていますね。公共交通機関も中々思うように稼働できていない様で、通勤通学される方は特にストレスフルな状態になっているのではないでしょうか(笑)?
そんな中でも一週間以上ぶりのブログの更新をしてみようかと思い、取り上げたアルバムは過去二作品とは毛色の違うT.M.Revokutionの8作目2005年リリースのアルバムvertical infinityです。
f:id:jazzy_nasty_mizzy:20160817093343j:plain:left:w200:h220T.M.R(西川貴教)は過去取り上げたミュージシャン達とは違い、色物扱いされがちなプロジェクト(人)ですよね。だって乳首を露出させながら風を浴びたり、全身ガムテープ的衣装を着てノリノリで唄ってしまうもの。T.M.Rはバンド名でもなければ個人の芸名でもない「ソロプロジェクト」というフンワリしたコンセプト。
だからと言って真面目に彼らの音楽を聴かないというのは実に勿体ない。聴きこんでみると80~90年代テクノポップ、ハードロック、フュージョン、メタルという非常に多様な音楽性が混在しているのがよくわかるんです。特に全盛期を過ぎ、アニソンとの親和性が高まる2003年頃からはその特徴が顕在化してき、本作でその路線が決定的になりました。(それが原因でファンの一部が離れたりしているという短所もある)。このアルバムは次の年にリリースされたUNDER:COVERの方向性を予感させる様なロックテイストを前面に出した生音バンドサウンドメインのアルバムですが、ちゃんと今までのT.M.Rのテクノ路線を踏襲した曲もいくつかあります。今回も作品内の曲の一部を取り上げていきます。
曲目
1.vertical infinity
2.ignited -イグナイテッド-
3.TO・RI・KO
4.Timeless -Möbius Rover-
5.Web of Night -English Album Version-
6.ULTIMATE
7.もはや君なしじゃ始まらない
8.緋の砂
9.BRING IT ON
10.白い闇
11.CHASE/THE THRILL
12.Web of Night -Japanese Album Version-


2.ignited -イグナイテッド-
introの1.からシームレスでぶち込まれるT.M.R的デジタルロック全開の曲。ガンダムSEED DestinyのOP。打ち込み、シンセの音がガンダムのサイバーな世界観をさらに広げてくれる。これがライブになると生音重視になるのですが、それとの対比も面白いですね。

3.ドラムは打ち込みだけど生音重視のハードロック。100%まで上げず92%位で抑える様なやや控えめなアップチューンともいえるかと思います。筋トレやランニングの序盤に聴いて徐々に高める際におすすめです。

6.ULTIMATE
本アルバムの中で一番好きな曲です。現在もライブやスタジオ録音に参加しているベーシストのIKUOさんはこの曲でT.M.Rの作品に関わり始めたようですね。ゴリゴリのハードロックでライブではいかにも一曲目に来そうなイントロ序盤の電子音、イントロ・間奏・アウトロで繰り返される"shout!"で客はあおられること間違いなしでしょうね!男臭いなぁ(ほめ言葉)。(実際に本アルバムを引き下げたツアー、男子限定ライブではこの曲が一曲目です)。後述を見ればわかりますがこの曲はある意味アルバムの「裏の一曲目」。

8.緋の砂
これまでのT.M.Rの曲調にはあまりなかったR&Bでエモいバラード、別れた女を忘れられない男の悲痛な叫びが心を締め付けられます。西川貴教本人の作詞。


本アルバムがほかのアルバムと違う点は編曲、歌詞を担当している人が西川貴教本人、編曲者が西川貴教柴崎浩である比率がほかのすべてのアルバム含めてもかなり多いことです。
大抵は元プロデューサーの浅倉大介作曲・編曲、井上秋織作詞という構成なのですが、本アルバムではその定石コンビが前半、後半(6.)から西川貴教本人の音楽的嗜好が反映された曲で構成されているというのは面白いですね。
編曲で曲はだいぶ変わっていきますが浅倉大介西川貴教柴崎浩は多様な音楽を操ることができるので本当に聴いていて楽しいです。