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薄い皮をめくる

洋楽、ジャズ、渋谷系、アニソンを好んで聴く学生の音楽レビューや日常を綴るブログ。

1969Miles / Miles Davis

ここ数日台風の影響か、全国的に天候が安定しない日が続いています。幸い自分は現在帰省中ですので関東圏の大雨被害は受けていないのですが、TVやネットの記事で取り上げられる地名、写真が自分の知ってる所だと意識的に見るようになりましたね。上京する前までは東京や関東圏の事は別世界のことのように思っていた面もあるので、一度住んでみたことにより向こうに対する帰属意識や親近感みたいなものが僅かながらにも芽生えているからでしょうか。正直言って学生生活は所謂”リア充”とは程遠い生活を送っておりますので純粋な気持ちで「楽しい」と言う風には思えないのですが、田舎では到底無理なレベルまで自分の趣味欲を満たしてくれるという利点が東京にはあるのでそこは面白いですし、楽しいと思っています。結局どっちなんだという感じですが(笑)
色々な物思いにふけると心が暗くなってしまいがちなのでこういう時こそこの音楽の出番ですね。今回は
Miles Davisのライブ盤である1969Milesを聴いてみることにしましょうか。
f:id:jazzy_nasty_mizzy:20160823181107j:plain:left1969Milesは70年代「電化マイルス」を象徴する一枚となるBitches Brewが録音される一月前の演奏。
この時点でゾクゾクしますよね(笑)。
演奏やセットリスト、メンバーを見るに60年代中盤から後半にかけてのハード・バップ的なスタイルから70年代のロック、エレクトリックが取り入れられた電化マイルスへと変貌する瞬間をこの一枚で確認できます。
Nefertiti、Miles In The Sky、In A Silent Wayで既に電化マイルスとしてのスタジオ録音は提示されてきていましたが、ライブ演奏自体は60年代の流れを汲むものでした。
それがここで遂に本格的な電化マイルスとしてのライブスタイルが発露したといっても良いでしょう。(曲と曲の切れ目がない所なども)
電化マイルスのアルバムはアルバム全体をでレビューする方が分かり易いと思うので曲別的なレビューはしません。
1.Directions
2.Miles Runs The Voodoo Down
3.Milestones
4.Footprints
5.Round About Midnight
6.It's About That Time
7.Sancturaty / The Theme
メンバーは公式録音ほとんど残っていない所謂”ロストクインテット”のメンツです。
マイルスにおいては黄金クインテットに次ぐ有名なクインテットでしょうかね?
チック・コリアのエレピ、ウェイン・ショーターのサックスが濁流のように攻めてきているのですが頭が痛くなりそう(褒めてる)。
フリージャズに近い激しさがありますね。縦横無尽にすべての音が炸裂していて息を止める暇もありません。
Miles Runs The Voodoo Down、SanctuaryはBiches Brewからなので先行演奏になりますね。
It's About TimeはIn A Silent Wayからですし、3.4.5はマイルスのこれまでの代表曲。
3.4.5はこれ以来ライブではほとんど演奏されていないので、
そういう点(セットリスト)からもマイルスの変化の瞬間をとらえることができます。

過渡期であること、黄金クインテット~ロストクインテットの流れの総括がこの作品をより重層的な深みのあるものに...

音質はお世辞にも良いとは言えませんが、
後にも先にもない独特な空気感を持ったライブですので是非一度は聴いてもらいたい作品です。