薄い皮をめくる

洋楽、ジャズ、渋谷系、アニソンを好んで聴く学生の音楽レビューや日常を綴るブログ。

【忘備録】山下達郎PERFORMANCE'2018 大阪フェスティバルホール公演 8/24

お久しぶりです。
しっかり記事を書くのはかなり久しぶりな気がします。
今回は8/24のフェスティバルホールでの
ライブについての忘備録をアップしたいと思います。
去年もNHKホール公演の忘備録を載せたのですが、
改めて読み直してみると酷過ぎて失笑しました。
主観が多すぎたり、本編までの前置きが長すぎたり...
今回はそれを踏まえて、忘備録を書いている時から
「感想はなるべく入れない(全く入れないのも変な気がした)」
「状況説明だけ」
と言ったところを心がけて書いてみました。
それでもまだ興奮気味な気がしますね。
毎度毎度稚拙な文章ですみません(笑)
早速本編に入っていきましょう。

OPSEは去年の氣志團万博と同じ、
REBORNを基礎に置いたお約束の1人多重録音。
ピンクのシャツ着用。
客席から見て右の舞台袖にSEのスイッチャーがいた。
左前方柴田敏史、左中央佐橋佳幸、左後方宮里良太、
後方中央小笠原拓海、右前方難波弘之、右中央伊藤広規、右後方コーラス隊。
スイッチャーに指示をしてから間も無くSPARKLE。
ステージ入りしてからの本編開始が他のツアーに比べると短かった気がします。
間髪入れずに新(ネオ)・東京ラプソディー

「今回の台風で被災された方、お知り合いが被災された方にお見舞い申し上げます。
私は昨晩大阪入りしたのですが、大阪はそんなに被害がなかったようで…」

「今日は何故か1日だけフェスティバルホールでやります。金曜日ですし頑張りますよ。」

「基本的にセットリストや雰囲気がガラリと変わることはないですが、
毎年小さなテーマは決めてやっています。(melodiesやBIG WAVEについて言及)。」

「ライブを再開してからたまに長年やっていなかった曲も出来るようになりました。
初めて観に来られた方は前半は少しとっつきにくいかもしれませんw」

MUSIC BOOK
Maniac Tourに行けなかった身としては待望の曲でした。

あしおと
これも割とレアな部類に入る曲。
(興奮しながら聴いていました。)

「歳をとると身内や知り合いの訃報を耳にする機会も増えてきました。
この間はシュガーベイブのベーシストだった寺尾次郎さんが長い闘病の末、
お亡くなりになりました。
寺尾さんはシュガーベイブ解散後、翻訳家として活動し
数百の映画字幕の翻訳、
特にフランス映画を手掛けられました。彼
はベースも上手かったので、幾つも才能がある人でした。 」

「今回不思議なことがありまして…
寺尾さんの詩が報じられた当日の朝、何も知らない状態で、
ふと“大貫さん何やっているかな”と突然気になりだしたんです。
そのままベッドから出てネットを見たら寺尾さんの訃報が出ていました。
世の中には不思議なことがあるものだとつくづく思いました。」

シュガーベイブ当時はまさかフェスティバルホールみたいな大きいホールで
ライブをできるなんて思っていませんでした。
たまにホールで演奏するとしても数団体のバンドで
やる合同“お目見えライブ”のみでした。
当時、シュガーベイブは受けが悪くてヤジが飛ばされていましたw」

「今回は寺尾とシュガーベイブを偲んで、
お目見えライブの時にいつも一曲目と二曲目持ってきていた曲を
当時のままのアレンジで。」

WINDY LADY

DOWN TOWN
この曲でコーラスの三谷泰弘さんもキーボードを演奏。
正に水を得た魚。たぶん一番イキイキしていました(笑)。

シュガーベイブ時代の二曲は安定ですけど、最近はDOWN TOWNもアンコール的立場から
「ライブの中の一曲」に良い意味で格下げしてくれたので個人的には嬉しいかな。
この流れは2015-16年のツアーでも披露していましたが、
寺尾さんへの追悼という文脈も加わり、一層演奏に気迫が感ぜられます。

「最近は昔のことを懐かしむようになりまして、
精神性もある種の先祖返りをしてきています。」

「昔はレコーディングの度、二曲につき3時間と言う制約がかけられていたので、
その場でミュージシャンに譜面を渡すわけですが、
いかんせん時間がなかったので演奏力もさることながら
読譜力もあるスタジオミュージシャンを使わなければなかった。
当時は今みたいにコンピュータが有りませんからね。」

「そしてスタジオミュージシャンと言うものが曲者でして、
私が書いたスコア通りに演奏してくれないんです。
でもね、聴き直してみると私の書いたスコアよりも良いんです。
今も良いアイデアを参考にしたりしています。
先程も申しました通り、
不思議なことに精神性が昔に少し先祖返りしてきています。
それでは私がスタジオミュージシャンとの格闘をしていた77年のこの曲を。」


SOLID SLIDER
待っていました。結構久しぶりな曲。
近年中々見られなくなった各パートのインプロビゼーションの時間が堪らない。
「しつこ」なのが良いんです。
特に難波さんのソロで絶頂させられました。

「実は私、2010年以降のシングルの新曲を
一度もライブで披露したことがなかったんですよ。
街物語以降かな?
締め切りがキツくてライブを
前提としないアレンジばかりでしたからね。」

「ようやく去年の秋にリリースした曲は演奏できる形になりました。
歳をとれば考えない人はいないであろう、
人間の起源や死生観についての曲です。
ひがs…なんだっけ?(ここで難波弘之に訊きに行く)
東野圭吾さんの(映画名)に書いた曲をやります。」

REBORN
実際に聴くとガンズのNovember Rain じゃないですけど、
重低音がガッツリ響く雄大なロックバラードでしたね。
スタジオ音源も好きですけどライブで栄える曲だと思いました。
レギュラープログラムに入れて欲しい。

「去年一昨年とベタな洋楽カバーをやった所、
自分の曲よりもウケが良くて癪に触ってしまいます。
そして私、ようやく分かりました。
皆さん自分のよく知っている曲が来るのが一番嬉しいんでしょw。
…でも皆さんへのサービスで今年もベタな曲を。
リリース当時は日本で全く有名ではなかったのですが、
映画に使われてから日本でも有名になりました。」

「この曲を日本で一番上手く歌えると自負しております。
中学生の頃、一生懸命コピーしましたから。
まさかそれが商売の助けになっているなんて…w
私のライブに普段から来てくださる方なら知っているこの曲を。」

Oh,Pretty Woman / Roy Orbison

「これやった時、"ヴァンヘイレンだ!"と言われるんですけど、
ちゃうちゃう笑
まぁ、情けない男の歌は彼らの肌に合うと思います、」

「最近は引き語りも滅多にやらなくなってしまいました」

シャンプー

ドゥーワップなんて昔は誰も聴いていなかった。
さっきの曲やドゥーワップみたいなものばかり聴いているから
高校時代友達がいませんでした。」

「最近は技術の進歩か退化か分かりませんが
デジタルのおかげで良い音で古い音源を流すことができるようになりました。
それでは80年のオンスト1から久しぶりのこの曲を」

Blue Velvet

「やはり古い曲こそこうやって引き出してあげなければなりませんね。
次の曲は数少ないドゥーワップ仲間だった鈴木雅之君に
書いたお気に入りのおやすみロージー。」

おやすみロージー

「アルバムは来年出します。曲自体ストックは沢山有るのですが忙しくて…
このツアーが終わって11月からスタジオに籠もれば…
狼少年と言われないように頑張りますw」

クリスマス・イブ
多重録音部分で街並みと雪のプロジェクションマッピング


希望というなの光
最後の方で「何度でも」という歌詞が
出てこなかったので音でごまかしていましたが、それ以外完璧でした。

ずっと一緒さ

「精神性が若返りした感じがすることもありまして、
アルバムもシュガーベイブのころの雰囲気で作れたら良いなと思っています。
次の曲もシュガーベイブから。この曲はライブの最後にいつも演奏していました。
当時のアレンジのままでお楽しみ下さい。」

今日はなんだか
これも久しぶりの登場。ギターソロが格好良い。

LET'S DANCE BABY
大滝さんが亡くなってから五年という事もあってか、
Maniac Tourと同様、大滝詠一メドレー。

アトムの子
後半に鉄腕アトムプロジェクションマッピング
法務部門の方お疲れさまです(何様)。

「今日は本当にどうもありがとう。またいつかお会いしましょう。」

LOVELAND ISLAND

「改めて今回の台風で被害〜申し上げます」

「なんかさっきの曲からエヘン虫が出て来ました。
どうせ出るなら最初からこいよ(笑)」

「今日はなんだかわからないですが張り切っちゃっています。
だから出て来たんですかね?」

「今回も新曲を演奏できます。是非映画と共にお楽しみ下さい。
買っていらっしゃらない方は…居ませんよねw?
では、ミライのテーマ。」

ミライのテーマ

RIDE ON TIME
この曲の時だけ一時的に持ち直していました。
しっかりマイク無しのパフォーマンスもシャウトもキマりました。

「(ドラムイントロ中に)エヘン虫で声が出ない〜」

恋のブギウギトレイン
自分は氣志團万博以来でしたのでかなり高まりました。
何度聴いてもギターソロで興奮。
ラストのロングトーンが少し辛そうでした。

「エヘン虫はもう治っていました。」

「じゃ、おまけおまけ」

LAST STEP
完全にエヘン虫は退散した様子で驚く程調子のよいロングトーン

YOUR EYES「(曲中に)さっきのエヘン虫何だったんだろう?って、気が散った笑。
やり直します」

YOUR EYES(リベンジ)

「毎度啓蒙臭くて申し訳ないですが、お互い格好良く歳をとっていきましょう。
それではみなさん、おやすみ。」


他にも会場で売っているCDについての話題なども話していました。
今回個人的に良いと思ったテイクは
MUSIC BOOK,WINDY LADY,SOLID SLIDER,Blue Velvetあたりでしょうか。
SOLID SLIDERでは観客と演者が居合をするような緊張感に包まれていました。
こういう緊張の応酬が個人的にはワイワイ騒ぐものより好きです。
今回も大満足の3時間20分のライブでした。


PCから書いたので改行は頻繁に入れたつもりだけどスマホからだと見辛いかも。 
今回のライブとは関係ないですが、初めての大阪旅行も結構楽しめました。
今度、その事についても書いてみようかと思います。
それでは。

セットリスト
1.SPARKLE
2.新(ネオ)・東京ラプソディ
3.MUSIC BOOK
4.あしおと
5.WINDY LADY
6.DOWN TOWN
7.SOLID SLIDER
8.Oh, Pretty Woman
9.シャンプー
10.Blue Velvet
11.おやすみロージー
12.クリスマス・イブ
13.希望という名の光
14.ずっと一緒さ
15.今日はなんだか
16.LET'S DANCE BABY
 ~大滝詠一メドレー
 ~ハイティーン・ブギ
17.アトムの子
18.LOVELAND ISLAND
19.ミライのテーマ
20.RIDE ON TIME
21.恋のブギウギトレイン
22.LAST STEP
23.YOUR EYES