薄い皮をめくる

洋楽、ジャズ、渋谷系、アニソンを好んで聴く学生の音楽レビューや日常を綴るブログ。

転職活動の顛末と、退職後の生活..

はじめに

思えばこのブログを継続的に書くことを何度挫折したことだろう。
最初は学生時代に音楽レビューブログとしてここを開設した。
数回記したが、自分の駄文さ加減に嫌気がさしてやめた。

二度目は日記としてのブログ。単純に面倒くさかったのと、
Twitterに書き込めば済むような出来事しか無かったため、すぐ断念。

三度目は(1回目の)転職活動の行方をほぼリアルタイムで書き残そうとした。
これは決意表明の記事を書いてお終い。
余りにも転職活動がうまくいかなかった。
それに普段の労働と転職活動、資格取得勉強の合間にブログを書く体力はなかった。

そもそも大学のレポートの様に義務感を伴う事柄でないと、
Twitterより長い文章を書く動機を偽装するのが難しい。
ブログを日々の習慣として定着させようとする試みは止めた。
ただ、時間に少しだけ余裕があるのだから、自分の内面の動向や近況記録をTwitter以外にも記すことをやってみたくなった。

以下、タイトルにもあるように、転職活動の顛末を大雑把に記す。
また、直近勤めていた会社を退職し無職期間である現在の暮らしぶりを記録する。


二度目の転職活動~一度目の挫折
二度目の転職活動と言うと、
3社目を探すための転職活動をしていたのかと思われるが違う。
ブログのアーカイブを見て頂けると分かると思うが、
私は2021年度の夏から秋にかけて絶賛転職活動を行っていた。

oupsgakusei.hatenablog.com

結果は惨憺たるもの。
稀に内定を貰ったこともあるが、零細かつ現職*1を下回る年収提示で厳しいものがあった。
その状態を3ヶ月半続けてしまい、気持ちが折れかけていた。
そのタイミングで部署異動となり、ハラスメント系上司と距離を置くことが出来た。
まともな内定先が無い状態で、緊急性の高い転職因子も消えた。
ここで一度転職活動は失敗という形で終わった。

心理的安全性を担保されつつ仕事をしていたため、
問題なく仕事を進めることは出来たが、
一度目の転職活動とは違う、幾つかの要素が再び自分を転職活動に身を投じさせた。

二度目の転職活動に本腰を入れて取り組み始めたのが2022年の12月上旬。
複数の転職エージェントと個人応募を同時に進めた。
職務経歴書、業界研究、面接対策のは転職エージェントにかなり助けられた。
特に職務経歴書は、複数人の転職エージェントのチェックが入るため、
自動的に転職のプロが会議して作り上げた様な強力なものが作り上げられる。
最終的に"でっち上げ"と言われても仕方がないのではと思う位に見事な経歴書が完成した。

面接に関しては、対策よりも実践で学んだ所が多い。
興味がない、よく分かっていない企業で大量に撃沈したが、
そこでオーソドックスな質問に関する構築を完成させた。
志望度の高い企業に関してはおのずと深堀りできるので、
各企業特有の質問はあまり課題にならなかった。
転職活動が後半になればなるほど、この多戦多敗が糧として活きた。
一度目の転職活動と同様の失敗を犯したが、却って成功要因になっていたなんて、今こうやってブログを書くまで気が付かなった。

ある時、急ピッチで転職活動を完遂させる必要に迫られることになった。
会社の辞令で転勤が告げられた。転職の意思が固まり、実際に活動もしている中の転勤宣告は悩ましいもの。
単なる転勤ならまだしも、転勤先に問題があったことも転職活動に転機をもたらした。
所謂"僻地配属"というもので、スーパー・コンビニ・病院0件の自治体に配属されることになった。
市街地までのアクセスも話にならないレベルの悪さ。
よく田舎では、自動車を保有しないと死ぬと比喩されるが、その土地は比喩ではなく直喩だった。
最寄りのスーパーまで自動車で片道40分と聞いた時は笑ってしまった。
田舎育ちではあるものの、その環境にやりにくさを感じていたり、
趣味の部分でも都市部との相性が(比較的)良い自身にとっては、
所謂ライフワークバランスのライフを完全に殺傷することだった。
また、その土地には賃貸物件がほぼない為、
配属先のトップと壁一枚挟んだ部屋で暮らすことを強いられることも負担だった。
平均よりややパーソナルテリトリーが広く頑丈だから、住居の問題も重かった。

選考中の企業が複数あった上、うち数社は志望度も高かった。
転勤してしまえば"ライフの毀損"と"転職機会の喪失"が同時にのしかかってくる。
半狂乱に近い状態で両親を説得し、即座に現職場に退職意向を伝えた。
それから二週間ほど働き、
有給消化~退職、無職期間での転職活動を企てた。
プランは良い方向に外れた。
最終出勤日の二日前に最終面接を受けた会社から、有給消化期間の序盤で内定通知が来たのだ。
選考途中の企業の中では一番条件も良く、志望度も高めの場所だったため、内定承諾を即決で済ませることにした。
こうして、思わぬ形(ラッキー♪)で転職活動が完了した。
今は住居の選定や引越し、役所事務関連の調整で忙しくしている。
スマホ一つ、操作一発で転出・転入届、ライフラインの契約・解約終わらないかな。


退職後の生活ルーティンと気付き
現職の最終出勤と転職活動の終焉がほぼ同時期に訪れたことで、
心理的にゆとりのある無職期間が待っていると思っていた。
現実は甘くなく、上記にもあるように引越しや事務的な手続きがかなり多く、それに日々追われている。
特に転居先の選定や家具の取捨選択、荷造りは面倒くさがり、整理嫌いの自分にはかなり厳しい。
転職先が決まらない恐怖を妄想することで、大変な自分を慰めたりしている。
とは言っても、仕事をしている時より時間や心に余裕は生まれたことは事実。
労働している平日よりも40分ほど遅く起き、
朝はサイクリングやラジオを聴きながらのティータイムを楽しんでいる。
最近はInter FMを好んで聴いており、
特にロバートハリスの"Otona no Radio Alexandria"がお気に入り。
仕事中は閲覧できないであろう時間帯にTwitterを覗くのもひそかな楽しみだ。
15時過ぎからコーヒーを飲みながらジョアンジルベルトやチェットベイカー等のアルバムを聴く。
仕事をしていた時は後期コルトレーンやムーンドッグの様といった、ややアヴァンギャルドな音を好んで聴いていたが、
今は対照的に耽美な音に触れる機会が多い。これも時間や精神的に余裕が出来たからだろうか。
まぁ、耽美な音楽も学生時代からずっと好きだったけれど。

ジャズやニューミュージック以外の音楽もたまにアルバム単位で聴くなどしている。
この間はThe Beach BoysのSmiley Smile, The AssociationのBirthdayをフルで久しぶりに聴いた。
今度はEaglesかMoonchildのアルバムでも聴き直そうか。
趣向は大きく変わるが、ニチアサ特撮の暴太郎戦隊ドンブラザーズを
1話から最終話まで数日かけて一気に視聴できたことも、無職の収穫だ。

結び
転職活動の顛末と無職期間の生活を綴ってみたが、
結局二項とも煮え切らないような感じがする。
推敲も何もしていないため、誤字も多いかもしれない。
ブログの記事を一つ書き終えたことだた大仕事で目を瞑って頂きたい。

これは無職期間に移行してからつくづく感じているのだが、
一日はあっという間だ。教訓めいたことを話したいのではなく、余裕の飽食状態になると思って位から驚いているのだ。
聴きたいアルバムや観たい映像作品、読んでみたい本があるのに、
日々の生活を上手に構築しないと、知らない間に一日が終わっている。
部屋の掃除も終わらないし、電話しなければいけない所にも電話できていない。
ただ、こんな不器用な毎日に愛しさを感じていることも間違いではない。

この記事を書きながら聴いていた曲を紹介。
1.Bye Bye Blues (live at the Montreux Jazz Festival) / Oscar Peterson Trio
2.Dreaming! / 横山奈緒渡部優衣
3.ハウスみぞれっ子&シャービック / 山下達郎
4.The Nearness Of You / Norah Jones
5.I Made Mistake / The Impressions
6.月にてらされて / TIN PAN ALLEY
7.コンポジション / 山下達郎
8.Deep Forest(Sunrise At Alcatraz) / Deep Forest
9.THE WAR SONG / 山下達郎
10.この部屋に住む人へ / キリンジ
11.これからのSomeday / 園田海未三森すずこ
12. If I Die 2Nite / 2Pac
13.Stay The Young / 村田和人
14.Seems So Long / Stevie Wonder
15.Funk It Up / Toshinobu Kubota
16.アップル・ガール / 小倉唯

*1:正確には前職だが、以降も現職と記述させて頂く